「旅」と「旅行」の違いは何でしょうか。
漠然と、「あっ、これは旅行だな」「これは旅だ」と思うことがあり、その考えを起こしてみます。もっとも、言葉の帳尻を合わせるより楽しんだ者勝ちな世界なのでこの考察に深い意味は無いし、どちらかを批判するつもりも毛頭ないです。
「旅行」と「旅」の違いは「行程」
二者の違いは「行程」にあります。
行程
足や車で行く距離。みちのり。「一日の―」 旅行などの日程。
旅行の日程をきっちり決めているのが「旅行」、個人のフィーリングに任せるのが「旅」。言い換えると安定志向なのが「旅行」で、冒険志向なのが「旅」だと思います。
「ここに行ったら絶対楽しい」とか「このメンツで出かけると必ず楽しい」みたいなの、ありませんか? 私はタイのカオサンロードは何度行っても楽しめるし、最近は一緒に海外に行くメンバーもほぼ固定されています(たまに1人で行きますけど)。そういうことを意識するともう「旅行」になります。あとは「お金を払えば誰でもできること」とかね。
逆に「ふらっと知らないところに行ってみる」「現地で知り合った人と行動を共にする」「お金だけでは解決できないことに挑戦する」なんかが旅に該当します。
「旅行」と、そのメリット
楽しさが保証されているし、何より楽だ。行程が決まっていれば現地について頭を抱えることもない。飛行機のフライトが遅延するぐらいしか不確定要素がないので、安心して行ける。
オプショナルツアーに申しこめば、個人で手配するのが大変な場所にもすんなり行けるので「行動範囲が広がる」。1日でいくつもの観光地を効率よく回るには、ツアーに申し込むのが一番いい。特に旅行の日程を長期間確保できない忙しい社会人ならなおさらだ。
個人的な見解を挟むとすれば、旅行は同性のグループで行ったほうが絶対楽しいし、お互い気を使わなくて済むし、夜の街へも行きやすい。さらに私感を綴れば「すぐに疲れたとかいう奴」や「飛行機が遅延したぐらいで大騒ぎする奴」は連れて行かないほうがいい。
「旅」と、そのメリット
ガイドブックに載ってないレアな体験が、何よりの報酬だと思う。自分の力で成し遂げたという達成感、オンリィワンな体験、脳汁が溢れ出る。
運とコミュニケーション力、その他もろもろの労力を要するので達成感の代わりに反動も大きい。サムが言うところの「どんなにすごい冒険も、終わってしまえば虚しさしか残らない」というあれだ。あなたにもありますよね? 帰ってきたときの何とも言えない虚脱感が。その虚しさで、現実とのギャップに葛藤し脱落するか、次の冒険への糧にできるかが試される。糧にできさえすればさらなるモチベーションになるはず。
ではでは。
みなさん良い旅&旅行を!